
寺伝によれば、当寺は弘法大師の遺弟子、道昌僧都の開基。
『名張市の文化財』によると平安中期に中村の地に在った壬生寺と関係がある。
確かな史料によれば寛和二年(九八六)既に壬生寺があり、壬生寺の廃絶の年次、福成就寺の創建は明らかではないが、壬生寺の後身が福成就寺かと思われる。大般若経の内の一巻に「名張中村壬生寺」とあり「寛和二年(九八六)」の墨書が見られる。
その後天正乱の兵火に焼失し再建、ときに伊賀国守、筒井定次、灯明料五十石寄進と伝う。
寺宝は木造黒漆塗厨子・文明十二年(一四八〇)銘(国指定文化財)、十三重石塔、薬師如来(共に鎌倉時代)。